宍戸校長のBack to Basics Back to Basics

宍戸校長の【Back to Basics】~既存の枠組みを超えて子供を育てる

皆さんこんにちは。校長の宍戸崇哲(ししどたかのり)です。毎月1回、校長としての私の感じたことや考えを「宍戸校長の【Back to Basics】」と題して、本校HPで発信していきます。学校や生徒のことを中心に社会の出来事なども交えて、皆さんと何かを共有できればと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。今回は「既存の枠組みを超えて子供を育てる」と題してお届けいたします。

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)2018年、内閣府から「Society5.0実現へ向けて」との新しい施策が発表されました。「狩猟、農耕、工業、情報に続き、サイバー(仮想)空間とフィジカル(現実)空間を高度に融合させたシステム、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」(内閣府HPより抜粋)と定義づけられています。また、これは国連のSDGsとの関係性も大変深いものとなります。これからは、技術の進化、経済・産業の発展とともにグローバル社会の課題解決が同時に進められることとなるでしょう。

 

昨年、話題になったTBSドラマ「下町ロケット」でも無人農業トラクターが、高齢化で減少している農家の救世主、人間の暮らしに役立つ未来のロボットとして描かれていました。

規則正しく作業を続ける無人トラクターのシーン進路予測不能な台風で稲の刈り取りができずに呆然と立ちつくす人間たちと暴風雨の中、規則正しく作業を続ける無人トラクターのシーンは印象的でした。1月23日にはボーイング社が「空飛ぶタクシー」のテスト飛行が完了したとのニュースもありました。経済・産業・科学技術すべての分野が結集して、人間世界が理想とする社会を構築していくのです。

それでは、何が、このようなことを適切に制御し、運営し、実現させていくのでしょうか。それは人間です。それも若い世代の人間です。それなら、人間のもつ能力を最大限まで引き上げるものは何か。それは教育です。教育の場は、知識を教授するだけでなく、精神性や感情、人と人の関わり方など、人間としての生き方が学べる場でなければなりません。人間ならではの力があるからこそ、AIとの違いを明確化し制御できるのです。

アメリカのオバマ前大統領が提言した教育の形STEMアメリカのオバマ前大統領が提言した教育の形STEMが日本の教育界で話題になってから久しいですが、その後STEAMという手法が脚光を浴びるようになりました。科学や技術などを互いに結ぶ、あるいはその源となるのがArtだという考え方です。とても共感できるものだと思います。単にArtを芸術と捉えるのではなく、Artを生み出すものに注目すると理解しやすいのかもしれません。それぞれ人の心の奥底にあるものを表現する。それぞれが自由に発想する。このことが一見つながりのない学問や活動をつなげて、世界をよりよく豊かにしていくということなのだと思います。
AIには不可能な,人の感情に働きかける力として芸術的なこころの大切さに注目が集まることでしょう。芸術的な能力とはある意味、人間力の言い換えであると思います。21世紀の教育はより人のこころにフォーカスしたもので、日々人間力を養う教育をしているKOSEI girlsは、この流れに沿って、正解のない課題に立ち向かえる能力を育てたいと考えます。
21世紀型教育を支えるのは学校、教職員だけでなく、保護者や地域コミュニティ、グローバル社会であります。そこには私たちの発想の転換が必要で、既存の枠組みや考え方を変化させなければなりません。利害や立場を超えて、子どもたちに深い学び、自らが考え、自立して社会を支える人間力を獲得させなければなりません。保護者の皆様には現代の社会を支える仲間として、教育に大きく携わっていただきたいと思います。

学校長 宍戸 崇哲

 

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