スーパーグローバルハイスクール(SGH)研究発表会9月23日(土)、佼成女子スーパーグローバルハイスクール(SGH)研究発表会が本校講堂で開催され、スーパーグローバルクラス(SGクラス)の生徒たちが、課題研究の成果とタイ・イギリスへの留学体験を発表しました。

「特進文理コースSGクラス」は平成27年度にスタートしました。従来型の授業を減らすことなく、それにプラスアルファする形で新たな課題探究型学力を追求するクラスです。クラスを設けた初年度に入学した生徒たちが高校3年生となり、これまでの課題研究の集大成を学内外にご報告し、新たな課題を見出すため、今回SGH研究発表会という場を設けました。

SGクラスは、高1から幅広い国際知識と課題研究の方法論を学びます。高2の夏にタイを訪れ、北部山岳地域でのフィールドワーク、国連機関やNGO訪問などを通じて、生徒たち一人一人が自ら設定したテーマをもとに調査を進めます。特設科目「国際文化」の時間に調査結果の分析を進めて、日本語論文にまとめます。高3の春にロンドン大学に6週間留学し、英語論文として完成させます。SGH研究発表会では、こうした研究の過程と成果を以下の流れでご報告しました。

1. タイ・フィールドワーク報告

1) 少数山岳民族カレン族の生活
カレン族の機織りをやらせてもらいました
2) 国際労働機関ILOでの学び
ILOの国際会議場にて 
2. ロンドン研修報告

1) ロンドン大学SOAS校での学び
ロンドン大学SOAS校
2) 語学学校St Gilesでの学び
語学学校St Giles
3. SGH研究発表

1) Poverty and Education in Thailand タイの貧困と教育
SGH研究発表
SGクラス1期生の河野さんは、タイの子ども達への効果的な教育支援とは何か、研究しました。学校に通えない子ども達を対象としたノンフォーマル教育の長短所を分析したうえで、職業訓練ではなく基礎教育に重点を置いた支援の可能性を考察しました。
2) Fair Trade and Child Labour フェアトレードと児童労働
SGH研究発表
SGクラス1期生の源さんは、児童労働撲滅に有効なフェアトレードの取り組みとは何か、研究しました。フェアトレードの利点は収入の安定だけでなく、生産技術や生活環境の改善にあることを指摘し、教育機会の提供につながることを明らかにしました。
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発表はすべて英語で行い、SGH研究発表の2名は日本語での解説も行いました。司会進行も生徒たちだけで行い、発表生徒全員がパワーポイントを用いたプレゼンテーションを行いました。どの生徒も、入念な準備をして臨み、聴衆の皆様の前で堂々と発表できており、その成長ぶりを目にした保護者や指導教員達は、きっとみな感慨一入だったことでしょう。

見学にお越し頂いた大学教授の皆様方からは、研究をさらに掘り下げるためのご指摘を頂くことができました。青山学院大学地球社会共生学部の林拓也教授からは、タイを発展途上国として捉える固定的な視点だけでは今の東南アジアのダイナミズムを十分に理解できなくなるため、むしろ日本もタイに学ぶという双方向の視点があると一層興味深くなるとのご助言を頂きました。本校教員・生徒共々、新たな切り口や本質的な気づきを様々得ることができ、大変有意義な発表会となりました。

私たちにとって、多くの学内外の人々との<関わり合い>こそが、向学心と探究心の動力源です。佼成女子SGH活動をご支援頂いている全ての方々に、改めて御礼申し上げます。さらに一歩ずつ進化してまいりますので、どうぞご期待ください。

(文責:国際部 秋田)