【教育内容】 探究学習 Inquiry Learning

生徒自身の問題意識に根ざした研究発表を通じて、
人生に必要な「問題解決能力」を養成します。

各自の興味関心に合わせたテーマを深掘りする「少人数ゼミナール」と「企業探究クエスト」プログラムで、
大学での学びや社会で生き抜く力につなげていきます。

  1. Point01
    学年やコースに合わせてステップアップ

    佼成女子では問題解決学習の一環として、全コースの生徒が高校1~2年生を中心に探究学習に取り組んでいます。週に1コマある「総合的な探究の時間」の中で、各自の興味関心に合わせて調査活動や論文作成を行います。研究成果をポスターやスライドにまとめ、学年末に行われる全校一斉「プレゼンまつり」で発表します。国際コースの生徒は、海外フィールドワークを必修とする先進的な課題研究を進めていきます。

    <高校1年生>
    ・身近な地域社会の課題を通じて探究学習の基礎を学ぶ
    <高校2年生>
    ・タイやニュージーランドでの「海外フィールドワーク」をもとに研究発表(国際コース)
    ・各自の問題意識に合わせた「少人数ゼミナール」による研究発表(特進コース)
    ・「クエストエデュケーション」プログラムを利用したチーム別の研究発表(進学コース)
    グループに分かれて課題に取り組みます
  2. Point02
    高1で研究活動の基礎をきっちり修得

    高校1年生では、通年で探究学習の基礎を学びます。中でも地域の社会課題に関するリサーチクエスチョンを設定したうえで、生徒自身が現場で調査を行う「フィールドワークの日」を設けていることが特徴的です。自ら決めた訪問先に出向き、観察・インタビュー・アンケート等のフィールドワークを行います。

    リサーチクエスチョンの内容を発表しています
    研究をまとめて発表する為の基礎を学んでいきますスライドを用いて説明中

    高1生のリサーチクエスチョンと訪問先の例

    ・食品ロス問題解決のために足りないこと:フードロス対策アプリ運営会社
    ・介護業界の離職率増加の実態と対策:特別養護老人ホーム
    ・点字ブロックは必要としている人にとって使いやすいか:NPO 法人の障害者福祉協会
    ・東京オリンピックに向けたテロ対策の一環でゴミ箱が減らされていることの実効性:新宿区内で街頭インタビュー
    ・高齢者ドライバーあおり運転問題:世田谷区役所
    ・自然災害による農業被害と農家への負担:JA 東京中央農業協同組合
  3. Point03
    「海外フィールドワーク」でグローバルな社会課題を発見

    国際コースでは、海外でのフィールドワークを必修としています。

    留学クラスの生徒達は、ニュージーランドでの1年間留学中に、自身の研究テーマに基づいてインタビュー活動等を行います。研究の進捗状況を日本国内にいる担当教員と共有し、フィードバックを得ながら研究を進めていきます。

    スーパーグローバルクラスの生徒達は、フィールドワークのために2週間タイを訪れます。事前に十分な準備をして現地に赴き、帰国後は情報分析や追加調査を行い、研究成果を論文にまとめていきます。高3春にはロンドン大学に留学し、自身の研究成果をもとに英語論文を作成します。SGクラスの課題研究については、こちらのページをご覧下さい。
    https://www.girls.kosei.ac.jp/global/themed

    国内だけでなく、海外のフィールドワークも行います
  4. Point04
    「課題研究ゼミ」で大学につながる深い学び

    高校2年生の特進コースでは、各ゼミ10名以内の「少人数ゼミナール」に分かれて、各自の興味関心に合わせた調査活動や論文作成を行います。高大連携が盛んな佼成女子では以前から21世紀型教育を強力に推進して来ましたが、この「課題研究ゼミ」によって各自の問題意識を深めてゆくことで、大学での高度な学びにつなげ、人生の難題に自ら取り組んで道を切り拓いてゆく「問題解決能力」を養います。

    <課題研究ゼミのテーマ例>
    ・茶道を通じて日本文化を知る
    ・環境共生「持続可能な社会の実現」へ向けて
    ・「正しさ」とは何かを考える
    ・Footballから現代社会を覗き見る
    ・日本語を考える、日本語で考える
    ・世のため人のために役立つアプリを提案せよ!
    ・外国人労働者・難民・移民に関する問題やそれに付随する社会問題について考える
    ・地域活性研究(佼成女子キャンパスのある千歳烏山の活性化)
    キャンパスがある千歳烏山を活性化させるための提案を行いました
  5. Point05
    「企業とコラボした学び」で社会に目を向ける

    高校2年生の進学コースでは、教育と探求社が主催する「クエストエデュケーション」を導入し、企業探求コースのコーポレートアクセスプログラムに取り組みます。これは社会や企業と連動しながら「生きる力」を養う教育プログラムです。3~4名のチームで企業からのミッションに取り組み、インターンやアンケート調査、企画会議やプレゼンテーションを通じて、経済、経営、働くことの意義について理解を深め、自ら学ぶ力と豊かな創造性を育みます。

    <企業探求クエスト参加企業例>
    ・メニコン
    ・富士通
    ・パナソニック
    ・大和ハウス
    ・HIS
    ・大正製薬
    ・クレディセゾン
    ・テレビ東京
    ・三菱地所
    多くの企業と様々な取り組みにチャレンジしています
  6. Point06
    キャリアデザイン

    2022年度から学校設定科目として「キャリアデザイン」(2単位)を高校2年生に新たに設置しました。複雑化する社会状況、細分化し目まぐるしく変化する大学の学部学科事情、大学入学者選抜の多様化・複線化に伴い、生徒が決められたレールに乗って人生を歩むのではなく、自らの人生を自らがデザインする力を養うことはきわめて重要な学びになります。協定校の支援や高大連携の取り組みの実践を充実させることで、学びの視野を広げ知性の涵養にも努める。

    <キャリアデザイン受講例>
    ・連携校開講講座参加(東京工科大学/東京都市大学/成城大学/桜美林大学など)
    ・協力校授業見学
    ・探究学習などのコンテスト応募(成城大学サポーターズフォーラムポスター発表参加/東京学芸大学「探究の共創 in Winter」ポスター発表参加)
    ・卒業生チューターや大学職員らの講演聴講
    多くの企業と様々な取り組みにチャレンジしています多くの企業と様々な取り組みにチャレンジしています