日本スリランカ青少年交流SGHの三本柱の一つである「日本スリランカ青少年交流」プログラム。例年は8月下旬に実施していますが、昨年度は7~8月に現地スリランカでデング熱が大流行したことにより、3月25日(日)~4月1日(日)の8日間に延期して実施しました。
プログラム参加生徒は16名。初日は成田空港より空路でスリランカへ移動、コロンボ国際空港に近いネコンボで1泊しました。

2日目は専用バスでアヌラーダプラへ向け出発しました。途中ヒンドゥー教寺院へ立ち寄り、仏教とは異なるお供え物や建築様式を見ることができました。アヌラーダプラに到着すると、アヌラーダプラ・セントラル・カレッジで日本語を学ぶ学生及び日本語教師が私たちの到着を待っていました。イスルムニア精舎、スリーマハー菩提樹、ルワンウェーリサーヤ大塔を、現地学生と一緒に見学しました。夕食後には本校生徒と現地学生がそれぞれ歌を披露し、別れを惜しんでいました。

イスルムニア精舎周辺の洞窟にて
イスルムニア精舎周辺の洞窟にて
アヌラーダプラの学生と一緒に
アヌラーダプラの学生と一緒に
3日目はアヌラーダプラよりさらに北上し、バブニヤへ向かいました。スリランカの内戦が終結して8年が経ち、コロンボやアヌラーダプラをはじめ、多くの都市では復興が進んできていますが、バブニヤは内戦の激戦地であったこともあり、その傷跡が今でも残っていました。しかし、そこにある「たちばな諸宗教幼稚園」の園児たちは、私たちを笑顔で迎えてくれました。スリランカでは各宗教・宗派によって通学する学校が異なりますが、この幼稚園では仏教徒のシンハラ人とヒンドゥー教徒のタミル人が同じ場所で教育を受けています。そのため、英語で教育が行われています。園児たちのパフォーマンスでは、シンハラ人、タミル人、それぞれのお正月伝統行事を披露してくれました。ミルクを沸かすことは共通していても、沸かす過程や鍋等に違いがあることがわかりました。また、4月に行われる運動会の競技を園児と一緒に取り組み、交流を図ることができました。
シンハラ人家庭のお正月伝統行事
シンハラ人家庭のお正月伝統行事
手作りのからくり絵本とコマをプレゼント
手作りのからくり絵本とコマをプレゼント
バブニヤを後にし、シギリヤへ向かいました。スリランカの象徴的な存在で世界遺産でもあるシギリヤロックを登り、途中、神秘的なシギリヤレディの壁画も見学しました。2年前はフラッシュを使わなければカメラで撮影することができましたが、壁画保存のため、現在は撮影禁止となっていました。

4日目はシギリヤにある洋服店を訪問し、スリランカの民族衣装「サリー」を試着し、現地の衣服文化を体験するよい機会となりました。ピンナラワでは、象の水浴びを見たり、親とはぐれた子どもの象を保護する「象の孤児院」ではミルクを与える様子などを見学したりすることができました。

シギリヤロック登山
シギリヤロック登山
ホストと対面
ホストと対面
世界遺産などの見学を終え、コロンボ近郊にある立正佼成会スリランカ教会に到着すると、同年代の仏教・ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教の女子学生とその家族たちと対面し、2泊3日のホームステイが始まりました。現地の学校では授業が行われていることから、生徒たちはホームステイ2日目に現地学生の通う学校へ一緒に通学しました。仏教徒の女子学生が通うヴィサカ校では、学校の集会でホームステイをしている生徒たちを紹介し、その後クラフトの授業に参加したそうです。また、各家庭が信仰している宗教施設を訪問したり、ホストと一緒に料理をしたりして、現地の文化を肌で感じ、スリランカ人の心温かい人柄に触れることができたようです。

今回のプログラムは、これまで以上に多くの交流がありました。6日目、プログラムの終盤で行われた閉会式では、昨年3月に来校したコロンボ近郊の学生7名と引率教師とも交流を図り、さらには事前学習会で3回講演したハサンティ氏(東京外国語大学大学院留学生で現在は帰国)とも再会することができました。ハサンティ氏は7日目の高岡一等書記官(在スリランカ日本国大使館)の特別講演とコロンボ市内見学にも同行してくださり、スリランカのお菓子や民芸品などのお土産の選び方についてアドバイスしてくれました。また、31日(土)はポヤデー(満月の日で、寺院へ参拝する聖なる日。国民の祝日となっている)で、仏教徒が敬虔に過ごせるようスーパーマーケットの生肉コーナーには何も置かれておらず、生活スタイルに宗教が深く入り込んでいることがとても印象的でした。

閉会式
閉会式
プログラムに参加した感想を英語でスピーチ
プログラムに参加した感想を英語でスピーチ
ホストファミリーとお別れ前に
ホストファミリーとお別れ前に
昨年3月に来校したコロンボ近郊学生と一緒に
昨年3月に来校したコロンボ近郊学生と一緒に
今回のプログラム実施にあたり、在スリランカ日本国大使館、世界宗教者平和会議スリランカ委員会、サマラゲ博士(St. John Ambulance)、ヴィサカ校、立正佼成会スリランカ教会をはじめ、多くの皆様のご支援ご協力によって無事終了できたことを深く感謝申し上げます。スリランカでは、日本とは異なる現地の歴史や文化、生活習慣の違いを実感することができました。民族や宗教に関係なく現地にいる人々と交流を図ることができ、とても充実した8日間となりました。

(文責:国際部)