高3スーパーグローバルクラス(SGクラス)の10名は、4月13日から5月25日まで6週間にわたりロンドンで研修生活を送っています。今回は、SG生たちによる現地レポートをお送りします。
St. Giles語学学校での学び
ロンドン大学での研修が始まる前の2週間、私たちはロンドン中心部のSt. Giles語学学校に入学し、世界各国からの留学生に混ざって英語漬けの日々を送りました。
午前はSpeakingと文法が主な授業内容でした。文法は仮定法や完了、動名詞などを教わりましたが、SGの多くの生徒が簡単に感じたようです。良い復習になったと思います。
また、クラスによってはSpeakingテストとしてdebateがありました。お題は、「もし世界が終わり、新しい惑星へ行かなければならない時、あなたなら誰を連れて行くか」というものでした。宗教観や同性愛者などを考慮してどのように新しい文明を作り上げていくか、難しいですが学び多き授業でした。
午後の授業では実用的な単語やイディオムを学ぶ授業をしました。
単語やイディオムの授業と聞くと固いイメージを持つ方が多いと思いますが、クラスメイトとグループワークをしながら楽しく学びました。お互いの意見を交換し、協力して答えを導くスタイルは日本の授業ではあまりなく、とても新鮮でした。また、クラスメイトは積極性溢れた人が多くいました。あるクラスメイトは、先生が話した答えを聞くだけではなく、なぜそうなるのか自分が理解するまで質問を続けていました。別のクラスメイトは、英語が達者でなくても必死に単語を並べ自分の伝えたいことを相手に伝えようとする姿勢を持っており、とても刺激をもらいました。
そして、校内でinternational food dayという、世界各地の食べ物が売られるイベントがありました。私達も他国の食べ物にチャレンジしました。どれも美味しく、手軽な価格でした。イベントの収益は全てチャリティに募金されるそうです。
(文責:SG生 清水・西村)
ロンドン大学での学び
ロンドン大学東洋アフリカ学院University of London, School of Oriental and African Studies(SOAS)は、ロンドン大学連合の一校として1916年に創立されました。アジア・アフリカ研究の分野では世界有数の図書館があり、様々な国からの生徒が集まることで有名です。
大学にて入学手続きをすると、一人ずつカードの生徒証明書が配られました。そのカードを持っていることで図書館や建物内に入ることができます。
授業では各自の研究内容についてプレゼンテーションを行い、ディベートなどのアクティブラーニングを進めていきます。週三回のペースで教授による講義も受けることができ、実際に私たちは、貧困や発展途上国についての講義を受けることができました。また、開発学の講義などは、世界中からSOASに集まってくる留学生達が受けるFoundation Courseに則した講義だそうで、このような授業を高校生で受けるというとても貴重な体験をすることができました。
お昼には、カフェテリアでランチを食べることができ、バリエーションも豊富です。
外では無料でご飯を配布しているところもあり、生徒が少しずつ募金をすることで成り立っています。また、毎週木曜日にファーマーズマーケットという市場が開かれ、そこでも昼食をとることができます。
また、SOASの図書館には沢山の本があり、一日いても時間が足りません。私たちも実際に図書館に行き、研究内容に関する本をたくさん見つけることができ、論文にとても役立ちました。図書館はとても静かで集中しやすい環境のため、勉強をする学生たちが大勢います。
図書館は土日も使えるので空いている時間を活用して英語論文を完成させることができます。
(文責:SG生 朝山・杉崎)
ロンドンでの休日
ロンドン研修序盤の土日は終日休みで、各々好きなように過ごせます。観光名所に訪れたり、買い物に行ったり、家でのんびりしたり時間の過ごし方は様々です。
多くの生徒がエリザベス女王の公邸であるバッキンガム宮殿、ウェストミンスターに位置する観光名所ロンドンアイ、タワーブリッジ、現在は工事中で時針と分針がついていないある意味でレアなビッグ・ベンを観に行きました。
研修も後半に入ると、論文作成が佳境に入り、休日を利用して、論文を書き進める生徒がほとんどになります。カフェで勉強したり、SOAS大学の図書館で文献探しをしたり、充実した時間を過ごすことができます。土日に勉強していると、大学生らしい日々を過ごしている実感がわいてきて、論文作成にも力が入ります。
ロンドンは緑がとても豊かなので、論文作成に行き詰まったときには、近くの公園で昼食を摂ったり、芝生で寝転がったり、散歩したり、それぞれ思い思いに過ごしました。
またホームステイ先の近くの公園、スーパー、カフェなどを訪れ、イギリスに住む人々と日本での生活の違いを発見することも休日を通して学べました。
(文責:SG生 曽根・徳久)
いかがでしたでしょうか。SG生たちは、日本にいる担任や級友たちと離れて、真剣に論文作成に取り組みながら、ロンドンでの留学生活を満喫しています。まもなくロンドン研修も終わりを迎えます。きっと最後の1日までSG生らしく明るく忙しく楽しく研究活動に励むことでしょう。
(取り纏め:SG生 庭野、最終文責:SG担当教諭 秋田)