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平成30年度卒業生を祝う会フォトレポート

3月16日(土)、高校卒業式終了後に、「平成30年度卒業生を祝う会」が開催されました。代表の答辞で涙ぐんだ卒業式から一転、卒業生たちも保護者の方々も笑顔の絶えない、とてもすてきな会となりました。フォトレポートでお送りします。

 

 

「卒業を祝う会」は、卒業生の保護者の方々が卒業対策委員会として、すべての企画や手配をしてくださる、心のこもった卒業パーティです。卒業生たちが教室で最後のホームルームを行っている間に、卒業式が行われた講堂は同じ場所とは思えないくらい華やかに変身していました。ホームルームでは、担任の先生から改めて全員に卒業証書が手渡されました。

 

さあ、卒業を祝う会の始まり。高校生活のすべてを終えて、あとは楽しむだけ。みんな笑顔での入場です。開会のあいさつは卒業対策委員会委員長の佐藤さん、司会は長山さん、村山さんです。かわいい記念撮影スポットも用意されていました。

同窓会からは、卒業式でみんなが胸につけていたコサージュが改めて進呈されました。会長の吉川さんからは、「卒業生のためにコサージュを作り続けて今年で10年目です。ものすごく力を入れました」とのお言葉が。卒業生からは感謝の声援が上がりました。本当に美しいコサージュです。卒業生の皆さんも同窓会に入ったら、卒業生のために作ってくださいね。講演会会長の栗原さんからも、卒業生に記念品の贈呈とお祝いの言葉をいただきました。

コサージュを胸に、パチリ。

顧問の酒井先生、椎名理事長からもご挨拶いただきました。卒業生たちは理事長時代の酒井先生に年1回講話授業で心に残るお話を聞かせていただいており、久々の再会に卒業生たちも喜んでいました。

乾杯の発声は石川教頭。「みんながんばったね!乾杯!!」

 

 

 

 

5月のスポーツフェスタで全校生徒の前で披露した「扇の舞」のビデオも上映されました。まるで昨日のことのようなのに、それから高3生たちは受験という大きなハードルを乗り越え、怒涛の1年間を過ごしました。本当によくがんばりました。

 

 

飲食が一段落したところで、お楽しみ企画として、書道部とダンス部の登場。

まずは、佼成ガールズならみんな大好き書道パフォーマンス。書道部3年生6名が、「ここにいるすべての皆さんへのメッセージです」と、感謝を込めて書いてくれました。

「これから進む新天地 常識を変えるほどに 情熱を注ぎ込め 間違った道なんて無い 魂を捧げろ 今始めたっていいじゃん 私たちはどんな舞台でも輝ける ここが人生のreスタートだ!」

心にしみる言葉、見事な書に、会場は拍手喝さいでした。

同じくダンス部3年生5名による「ダンスパフォーマンス」では、サプライズで先生方も登場。華麗なフィニッシュを決めました!

 

 

あちこちで記念撮影や歓談の輪が。

最後に卒業生から先生方に花束贈呈、そして担任の先生方には卒業生からユニークな感謝状が贈られました。

 

 

 

卒業対策委員会の皆様、お手伝いいただきました高2の保護者の皆様、本当にありがとうございました。たいへんすてきな会にしてくださいましたこと、改めて感謝申し上げます。最後までお付き合いいただきました保護者の皆様にも、心より御礼申し上げます。

足取りも軽く退場していく卒業生の皆さんが、高校で毎日、当たり前にクラスメイトや先生に会えていた生活がなくなる寂しさを感じるのは、もう少し先のことかもしれません。母校の門は開いていますので、いつでも顔を見せてくださいね。

 


第65回高等学校卒業式が行われました

平成31年3月16日(土)、本校講堂にて、佼成学園女子高等学校の卒業式が執り行われました。平成最後の卒業式となったこの日、母校を巣立ったのは210名の佼成ガールズです。卒業生の皆さん、保護者の方々、ご卒業おめでとうございます!

 

 

 

暖かい春の日差しを感じたこの日、卒業生たちは担任の先生に先導され、吹奏楽部の演奏と保護者の方々と在校生の大きな拍手に迎えられて入場しました。そして担任の先生がクラス全員の名前を読み上げ、代表が全員の卒業証書を受け取り、こうしてA組34名、B組30名、C組33名、D組26名、E組31名、F組32名、G組24名の計210名が佼成学園女子高等学校を卒業しました。

 

宍戸校長は、「人はなぜ生きるのか」というテーマでお話をしてくださいました。

「私は人生の節目に、『人はなぜ生きるのか』という問いを自問自答しています。人によって、その言葉は様々なものがあるでしょう。私は、人の存在があるからこそ、人は生きているのだと考えています。例えば子供は親がいるから、親は子供がいるから、お互いを思う気持ちがあるから、人生を生きられるのかもしれません。皆さんの場合はどうでしょうか。例えば、皆さんがここに存在することがご家族に生きる力を与え、逆に家族の存在が、皆さんに生きる力を与えているのではないでしょうか。皆さんは、友達や先生の人生にも大きな影響を与え、また与えられているのだと思います。それぞれの存在が、人として生きていくことに作用しあっているのです。この作用は、小さな家庭から始まり、学校や職場、社会、最終的には地球規模の関係に発展していくはずです。皆さんは学校を巣立ち、社会人となり、今まで受けてきた様々なご恩を、ご家族やお世話になった方々に返す時が来たのです。保護者の方々に直接返すことができなくても、社会で他者に役立つことでその恩返しができるのです。皆さんは佼成女子の学びの環境の中で、人の喜びや悲しみに共感しながら、高い共通目標実現のために協力、協働することを見事に身につけました。人に優しくできる思いやりの心と、人を笑顔にする明るさを身につけました。この佼成マインドに自信を持ち、自分の夢へと続く道を切り開いていってほしいと思います。その姿が、存在が、これからの日本や国際社会の未来を切り開くことになると信じています」

椎名理事長は、庭野学園長の論告を代読して下さいました。

「卒業される皆さんがこれから喜びのある幸せな人生を送るために、身につけていただきたい3つの習慣があります。ひとつは、人の好いところを見つける習慣、二つ目は読書をする習慣、3つ目は、“まずはひと様”という習慣です。これから皆さんは、これまで以上に多くの人と出会うでしょう。その時に、1人ひとりの長所を見ていくことを習慣とすると、出会う人の好いところが自身の胸に刻まれ、自分もそうありたいと願うようになり、それが自分の身に染みて、おのずと人格が形成されていきます。読書をする習慣を持つと、人間にはいろんな生き方があり、いろんなものの見方考え方があるということを知ることができます。今までの自分にはなかった価値観に気づく感動、感激、それこそみなさんの一生の宝となるはずです。“まずはひと様”とは、自分中心を改めて、相手を優先するといことです。まずは相手の意見に耳を傾けるなど、いつも周囲に気を配り、相手のことを考えて行動していけば、人との調和が生まれ、信頼関係が生まれます。このような3つの習慣を自分のものとしたならば、必ず実り多く、喜びのある生活ができると私は確信しています。毎日の実践は、時として苦しみが伴います。怠け心も顔を出します。しかし日々のたゆまぬ実践によって得られるものは、心の自由、すなわち喜びのある幸せな人生です。皆さんには感謝の心をもって、これからの人生を歩んでいっていただきたいと思います」

引き続き、椎名理事長より学園長賞、宍戸校長から3カ年皆勤賞、東京都知事賞等の表彰が行われました。

送辞は在校生徒代表の生徒会長、安藤真弓さん。部活動や委員会活動などで厳しく、時には楽しく思いやりをもって指導してくれた先輩たちへの感謝の気持ちを伝えてくれました。「学園長先生は人格の完成を、明るく優しく温かい人になることだと教えてくださっています。私たちは、先輩方の背中を負いながら、明るく優しく温かい人になることを誓願し、送辞の言葉とさせていただきます」

 

卒業生代表の答辞は長嶋唯さん。新制服と旧制服が混在する最後の学年であったこと、入学直後の4月の青梅合宿で中学からの進学組と外部進学組が打ち解けることができ、5月のスポーツフェスタの練習をする頃には、みんなずっと佼成女子にいたような堂々とした歩き方になったこと、次第にクラス以外にも友達ができて、これが女子高生のパワーなんだと感じたこと、そのパワーが行事でも発揮されたこと。また、この学年は、度重なるテロによりイギリス修学旅行が中止となった学年でもありました。がっかりはしたものの、先生方がそれをマイナスに受け止めるのではなく、新しい修学旅行先の広島で最大限の学びが得られるよう計画してくださり、実りのある修学旅行となったこともエピソードと共に語られました。長嶋さんの答辞には先生方、同級生、家族へのたくさんの感謝の言葉があふれ、最後はこの言葉で締めくくられました。「今までは周りの大人たちが私たちを守ってくれていました。しかしこれからは、私たちも大人の仲間入りをして、自分で自分を守らなくてはなりません。未知の世界に足を踏み入れるのはとても不安で怖いですけれども、私たちにはこの学校で得たたくさんの経験があります。佼成で学んだことを生かして、たくましく、周りへの愛を忘れずに生きていきます」

最後に「旅立ちの日に」と校歌を斉唱し、卒業式は終了いたしました。卒業生たちの未来が、喜びのある幸せな人生であるよう、心から願っています。

 

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)