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マレーシアでのボランティア体験!

マレーシア ワークキャンプに自主参加した高2特進コースの中村さんから旅行記が届きました!


私は春休みに認定NPO法人CFFジャパンが主催する第77回マレーシアワークキャンプに参加しました。私はこのキャンプを通して、国際的な問題だけでなく、普段の考え方など日常生活も変化しました。

  1. 子供の家について

マレーシアにあるCFFが運営している「子どもの家」に行きました。CFFとはcaring for the future foundationの略で未来の基盤を築くという意味です。「子どもの家」にいる子どもは貧困や育児放棄などの理由から親がいない、もしくは親と一緒に住めない子どもたちです。CFFでは自分や相手、未来もケアできる大人に育てています。自立できるよう支援しており、「子どもの家」に入るかどうかは本人の意思を尊重しています。マレーシアにいた子どもたちはとても元気でお手伝いもしてくれる優しい子ばかりでした。

  1. 無国籍の集落

無国籍の人を支援している人に話を聞き、無国籍の人の現状について知りました。マレーシアでは三人に一人の割合で無国籍の人がいます。無国籍の人たちは国籍がないことから教育が受けられなかったり、病院全額負担、給料が半分以下などひどい扱いをされるそうです。

私たちは無国籍の人々が暮らしている集落に行きました。そこにいる人たちは言語の壁があり言葉が通じませんでしたが、人懐っこく、日本にいる子供と大差はありませんでした。話を聞いた時はかわいそうと思っていましたが、実際に会ってみると楽しそうで私たちと同じかそれ以上に生き生きしていました。しかし、痩せていたりと課題も多く、無国籍の人がいるという事実は皆が知るべきだと感じました。

  1. チキンについて

「子どもの家」の子たちは基本的に自給自足で生活しています。野菜を育てたり、鶏を飼ったりしています。鶏小屋に行ったとき、食用と卵用で2つにわかれていました。1番記憶に残っているのは鶏の屠殺をみたことです。現地の人たちがナイフを使って屠殺をしていました。私たちにはあまり馴染みがなく、知識として知っているのと実際に目にするのとでは全然違いました。可哀想という感情とはちがう、目を背けたくなるような初めて「食べる」と言うことを知ったようなモヤモヤした気持ちになりました。そのときの感情を上手く表現できませんが、今までにない体験で頭が痛くなりました。また、私含め、何人ものキャンパーが泣いてたのをおぼえています。でもこれは現地の人にとっては当たり前のことです。現地の人たちは淡々と作業していました。今でもご飯にお肉がでてくると思い出すし、あまりお肉を食べようと思えなくなりました。これが正解とは思えないし、生きていく上で避けられないことだと思います。だからこそ、自分なりに考え通したいです。

4.ワーク

日中、子供たちは学校へ行っている間、私たちはワークを行います。私が参加した第77回では養豚場の土の入れ替えを行いました。土を10年近く変えておらず、養分が無くなったそうです。そこで土を入れ替え、セメントで固めました。この養豚場は子供の家の子たちが将来働ける場所の1つとしてあるそうです。また、ここでは農薬をあまり使わず、健康によい豚を育てています。ワークを通し、私は協力して目標に向かう楽しさ、仲間の大切さを改めて実感しました。ワークは私が思っていたよりも体力、力が必要で最初はあったはずのやる気も疲れと暑さですぐ無くなりました。しかし、同じチームのキャンパーがboleh(がんばれ)など声を出し、人一倍がんばっているのをみて私も頑張ろうと思えるようになりました。私は大声を出す元気は最後までありませんでしたが、一日のワークが終わった時、疲れたより先にもう少しでおわりそうや楽しかったなど達成感を感じるようになりました。それは初日のやる気のない感情より何倍も気持ちの良いものでした。

5.楽しかったこと

子供たちも休みの日にみんなで川に行きました。着替えがなかったので川に入る気がなく、石に座って喋りながら眺めてました。高いところから飛び込みをしている人が何人かいて、びっくりしたのを覚えてます。石に座っていると水をかけられました。そしたら近くにいた傘をもったローカルキャンパーの子が傘を貸してくれ、それで水を防ぎました。そのローカルキャンパーの子は水に絶対入らないと言っていたのに傘を貸すために入ってきてくれてやさしかったです。また、いつも寝たり食べたりしてるだけなの川に入ってきてくれたのがなんか面白かったです。でも結構濡れちゃって結局川に入りました。髪の毛がぐちゃぐちゃで服もめっちゃ濡れちゃったけど久しぶりに水遊びをしてめっちゃ楽しかったです。単純なことで沢山笑って気分も軽くなりました。

6.シェアリング

ご飯を食べた後、自分の考えをシェアするシェアリングという時間があります。シェアリングのお題は毎日変わり、もし、自分が一ヶ月後に死ぬなら何をするかや物乞いの子供がいたらどうするかなど普段考える機会がないことについて話し合います。ここで私は自分なりに考える楽しさを感じることができました。最初は小学校の道徳の授業のように周りの人からのウケがよいありきたりなことを自分の考えとして発表していました。しかし、自分より大人な人たちが真剣に悩んでいるのをみて自分なりに考えてみたくなり、考えることにしました。しかし、答えがまとまらず、そのままシェアをすると共感してくれたりと今までより距離が縮まった気がしました。また、自分の考えを受け入れてくれる人がいたり、他の人の意見をきくのは思っていたより面白いのだとわかりました。この日を境にキャンパーに対し、本音で話せるようになりました。

ちなみに、真面目な活動だけでなく、自分たちなりに教会を作ったり、マレーシアの有名な歌を歌ったり踊ったりするなど、楽しみながら取り組む場面もありました。たとえば、教会作りは材料をすべて使ってチームメイトと協力し、ただし喋らずに作るというものでした。それは、思っていたより難しく、それぞれのチームの個性が出ていておもしろかったです。

7.チーム

ワークやシェアリングなどは主にチームで活動しました。特に楽しかったと思ったのはチームごとにそれぞれ発表をしたことです。チームの名前を決め、それにちなんだ発表をするというものです。私の班ではダンスをしました。チームに1人ローカルの子がいて、その子にマレーシアの伝統的なダンスを教わりました。そのダンスと日本の伝統的なダンス、盆踊りを組み合わせ、踊りました。チームリーダーが真ん中で盆踊りを、ほかのメンバーが周りでマレーシアのダンスをしたのですが、チームリーダーの盆踊りがうろ覚えで面白かったです。また、子供たちがいるサバ州とマレー語で強いという意味のスラングの「Bah」を合わせた「CHIOBAH」というチーム名にしました。この発表でチームメイトがどんな人なのかを知ることができたり、仲良くなれたり、沢山話せたのでよかったです。

8.Farewell party

最終日の前日、farewell partyがありました。子供達が歌を歌ってくれたり、私たちはジャンボリーミッキーを踊ったりととても楽しかったです。この日の出来事で1番心に残っているのはキャンパー間(1対1)で今までの感謝を伝えあったことです。感謝を伝えることは大切だと頭ではわかっていたけど恥ずかしさが勝って適当に誤魔化すんだろうなと思っていました。でも、最初に話すキャンパーの顔を見た瞬間、楽しかったことや今まで一緒にしてきたことを思い出してよくわからないけど涙が出てきました。こういう時、普段は泣かないし、事後研修でまた会えるのは知ってたので寂しいとかはあまりないと思っていたのでちょっと自分でもびっくりです。最初に泣いたから余裕がなくなってその後は誰に対しても建前を言ったり猫をかぶるという考えがなく、本音を無意識に伝えてました。いろんな人にたくさん自分の本音を話したのは初めてだったけど、本音を伝える大切さを実感しました。より距離が近くなれるとかもそうですが、本音を言った後はなんだか、すっきりしてモヤモヤがなくなりました。

私はこのキャンプを通し、世界の課題に興味を持つようになりました。また、自分の考えを持つこと、自分の気持ちを伝えることの大切さを実感できました。ほかにも楽しい思い出や貴重な体験などこの先絶対忘れない良い経験ができました。そして、かけがえのない仲間もできました。みなさんもぜひ海外ボランティアに参加してみてください。

高校2年 中村志衣