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Kosei Girls’ Forum2022 開催報告

9月24日(土)、SGクラスの研究発表会「Kosei Girls’ Forum2022」を本校にて開催しました。

毎年恒例となったKosei Girls’ Forumは、全てSGクラスの生徒達による進行と発表にて開催される研究発表会です。今回は台風の影響で足元の悪いなか多くの観覧者に来校いただき、来賓として成城大学の杉本学長と恵泉女学園大学の澤登教授をお迎えして、本校講堂にて発表会を開催しました。以下、簡単にその内容をご報告します。

 

1. 課題研究の流れ

まず、SG 8期生(高1)加々美さんと野澤さんが、課題研究の流れをプレゼンしました。SGクラスだけの特別な授業、特設英語や国際文化で進めている探究学習、経験からの学びを得る国内合宿など、高校1年生の学習の流れを特に詳しく紹介しました。

2. タイフィールドワーク研修報告

SG7期生(高2)本田さん、眞鍋さんが今年の7月に実施したタイフィールドワークの研修報告を実施しました。フィールドワークに参加するまでに研究計画書を作成し、事前準備をした上で現地に赴き、帰国後日本語論文を作成する流れを簡単に説明しました。また、現地での行程を振り返る中で「実際に現地に行かないとわからないことがあり、そこで得られた体験が今後の人生にも役立つ糧となった」と話してくれました。

3. 課題研究発表

SG6期生(高3)宮澤さん、小崎さんが自身の課題研究について、日本語で概要を述べた後、英語でプレゼンテーションしました。

宮澤さんは「Inclusive education for high school students with learning differences in Japan」と題し、発達障害のある生徒たちを包摂する学級の課題を明らかにするため、神奈川県やニュージーランドの教員にインタビューを行い、日本のインクルーシブ教育の発展すべき方向性を考察しました。

小崎さんは「Support after leaving children’s homes」と題し、児童養護施設を退所した後の若者の社会的孤立について、先行研究調査や調布市の施設へのインタビューをもとにどのような支援が望ましいかを明らかにし、私たち一人ひとりが自分事として関わるべきだと訴えました。

 

4. トークセッション

課題研究発表に引き続き、英語論文を書き終えた7名のSG6期生による3年間を振り返るトークセッションを二部構成で行いました。「コロナ禍での研究活動」「学内外での研究発表」「SOASオンライン研修」「今後の展望」をテーマに当時のことを思い出しながら対話形式で語ってもらいました。ファシリテーターを務めた斉藤さんは「コロナ禍でさまざまな制限がありましたが、学びを止めず、また新たな学びをすることができ、充実した3年間となりました」とまとめてくれました。

 

講評では、本校と高大連携協定を締結している成城大学の杉本学長より、「うまくいかなかったことをごちそうと思って、高校での学び・体験を大学にも繋げていってほしい」と激励をいただきました。

今回の発表会では、全体の司会進行をSG8期生(高1)植村さんと星尾さんが務め、高校1年生から3年生までのSGクラス全学年が協力して開催いたしました。学年を超えて学びが継承されていく場として、このような機会を毎年いただけていることに感謝申し上げます。次年度以降も同様に生徒たちが新たな学びの成果を示せるよう、日々サポートして参ります。

 

文責:国際部