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高校生国際シンポジウム

2024年2月20日から22 日に鹿児島県で行われました『第9回高校生国際シンポジウム 』に高校2年生石井さんが参加し立派に発表を行いました。

 

 

今年度のテーマは 「人類の英知の上に立ち,未来を創る」。

この大会は、日頃の探究・研究活動の成果をスライド発表やポスター発表としてまとめ、生徒が自らの研究成果を発表するとともに、参加者間の交流を深めながら今後の進路選択や社会への理解を深めていくことを目的としています。鹿児島県の宝山ホール(鹿児島県文化センター) で行われ、参加校は 32 都道府県 98 校 発表組数 114 (スライド発表49,ポスター発表65)でした。

 

高校1年生と高校2年生の全員に募集をかけたところ10名が応募し、石井さんが書類審査を通過して大会にスライド部門で出場しました。「日本とタイでのアニミズムの進化の違い」という研究テーマについて日本語で発表をしました。審査員から適切なアドバイスをもらい、交流会で同じ部門の生徒たちと深く交換でき、受賞に至りませんでしたが本人は研究の楽しさに目を覚まし、ロンドン大学研修に向けて前向きになりました。早速、2 月 26 日の英語コミュニケーションⅡの授業でクラスメイトの前で振り返りの発表をし、ロンドン大学研修の前にSG生は研究をどう磨けるかという形でクラスでの良い議論をすることができました。

 

 

大会終了後の講評では、「説得力・納得力」と表現されていた3点

①事実立脚性:どれだけ「調査結果」(=根拠)を踏まえて、正確に立論できているか。
②論理整合性:どれだけ相関関係や因果関係を使い分け、納得感のある論理展開になっているか。
③オリジナリティ:先行研究批判及び研究背景における文献の引用を精密に行い、自分の研究の「立ち位置」を明ら
かにできているか。

をどれだけ高められるのかが、人文科学分野の課題研究活動では重要になるのではないと感じました。全体的に「高校生であれだけの完成度にまで高められているのはすごい!」と思わせられる発表がほとんどで、着眼点や調査手法・分析手法が独創的で今後の発展に大きく期待できるものが多くありました。社会科学・社会課題分野の最優秀賞を受賞した生徒の発表のように、人文科学分野でも統計学を駆使したアクロバティックな研究を行っている生徒がおり、そうした分析手法を取り入れるなどの工夫を施しながら、今後はいかに聴衆に「納得感」を持たせられるのかが重要になります。