スーパーグローバルクラス4期生は、4-5月の高3ロンドン研修中止の代替措置として、ロンドン大学SOAS校による3週間のオンライン講義を受講し、全ての講義課程を修了しました。
SG生たちは全員、ロンドン大学研修の最も大きな目的であった英語論文を完成させました。日本語で書いた論文をただ英訳するのではなく、ロンドン大学オリジナルの論文指導に基づき、英語論文の形式を守りながら一つ一つの章を書いていきました。個別面談やメールでの質問対応を通じて教授から細かくフィードバックして頂き、全員が期限内に論文を書き上げました。
また、開発・貧困・ジェンダーと3週にわたるlectureやseminarのためにSG生は協力して予習を重ねながら、全て英語でのオンライン講義を熱心に受講し、全員皆勤を達成しました。
以下、生徒たちの声です。大きく成長した様子がうかがえますね。
Q. 英語論文作成を通じて得たことは何ですか?
英語論文を書く前、日本語論文に数ヶ月もかけていたので、たった 3 週間で英語論文を書き上げることができるのかとても不安でした。しかも、英語文献から必要な情報だけを読み取って論文に使っていくのはかなり難しかったです。英語の文法や書き方においては、「obtain」と「get」などのフォーマルな英語とインフォーマルな英語の違いに苦戦しましたが、英語の細かなニュアンスを学ぶこともでき、とても勉強になりました。
本当に自分のテーマと関わる情報だけを取捨選択していくので、改めて自分の研究について見つめ直すことができました。その結果、日本語で書いた論文よりも満足のいく論文になったと思います。時間があまりない中で、きちんと情報を見極めて英語論文を書いていったことは貴重な経験になりました。
Q. 様々な講義を通じて得たことは何ですか?
3 週間に渡ってdevelopment、poverty、genderと学んできて、最初はSGクラスと同じようなことなのかなと勝手に思っていたが、様々な気づきが得られた。私が1番印象に残ったのは、この3つのテーマが全て繋がるという点だ。今までは全て別々に考えていたのが実は全部繋がっていたという、1 番大きな気づきだと思う。私もタイで水問題を研究したときに結果的に貧困問題にも繋がったという実体験があるので、より興味深く感じた。これからこのような国際的な社会問題について考えるときには、この観点から見たらこうなるなとかこの問題とこの問題はどう繋がるんだろうとか、繋がりを意識していきたいと思った。でも、その繋がりを考えていくためにはやはり個々の問題についても知ることが必要なので、今までよりも国際問題に興味が増えたし、学んでいきたいと思う。
Q. 今回の経験を今後どのように活かしていきますか。
まず、英語論文作成やロンドン大学での講義受講は、自分の中で大きな経験値になったと思います。大学進学後も、この過程で学んだアカデミックなライティングや多様な視点から成るディスカッションに参加できたことを応用していきたいです。しかし、私はそれ以上に、学習姿勢における積極性と協調性を生かしていきたいと考えています。意見を発信すること、アクティブラーニングの難しさと同時に、それがいかに大切かを身をもって実感できました。自分が勇気を持って言った答えや質問で話が広がり、違う視点を得るという経験をたくさんしました。議論においてのコミュニケーションというのは掛け算のようで、0 に何をかけてもそれ以上の答えは得られません。(意見)×(発言をする行為)=(学び)のように、自分から積極的に学びを掴みに行く姿勢を今後、生かしていきたいと思います。
Q. 今回のオンライン講義の価値や良さを人に伝えるとしたら、どのように伝えますか。
オンラインではお互いの顔を同時に見たり、様子を伺うことが難しいため、コミュニケーションが普段よりうまくいかないことはたくさんあります。けれどもオンラインだからこそ、みんなで(画面共有やドキュメントを使って)同じものを見ることができ、“みんなで“ 取り組むことができたと思います。誰も置いて行かずにできたことはオンラインの強みだと思っています。また、オンラインだからこそ、事前にそのオンラインを使ってみんなで予習できたり、分からないことを教えあえた点は非常に大きいと思います。SGのチームとしての団結感も強めることができたと思います。このメンバーで本当によかったなと思いました。