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SGクラス6,7期生 夏合宿の学び

SG6期生(高2)と7期生(高1)は、8月2日(月)から1泊2日の日程で、多摩永山情報教育センターにて夏合宿を行いました。以下、合宿で実践した主な活動です。

1. 日本の国際協力活動

開発途上国に対する日本の国際協力活動について学ぶため、市ヶ谷のJICA地球ひろばを訪れました。モザンビークやケニアで活躍されたJICA海外協力隊員の体験談をお聞きし、現場でどのような課題に立ち向かったか学ぶことができました。また、「東日本大震災から10年 災害にもっと強い世界をめざして」の展示を見学し、日本の経験が開発途上国の防災や復興支援にどのように活かされているか学びました。

JICA地球ひろばのホームページにも当日の様子をご紹介頂いております。

2. フェアトレードとは

NPO法人APLAの野川さんにお越し頂き、「身近な果物・バナナを通して私たちと世界のつながりを考える」という題でSG7期生向けに講演授業をして頂きました。私たちは、低価格で見た目がきれいなバナナをつい求めがちです。しかし、その代償を支払わざるを得ない立場に置かれた生産者の存在に目を向け、プランテーション型農園における不平等な契約、劣悪な労働環境、健康被害などについて学びました。

3. ミャンマー問題

SG6期生は高田馬場のミャンマー料理店RUBYを訪れ、ミャンマー料理のランチを頂いた後、店主のチョーチョーソーさんにミャンマー情勢に関する講演をして頂きました。いまミャンマーで起きていることについて、マスメディアやインターネットでは得られない具体的なお話をたくさん伺いました。コロナ禍という逆境において、RUBYがミャンマー人コミュニティの大切な拠り所となっていることも分かり、身近な異文化を理解する大変貴重な時間となりました。

4. 外国にルーツを持つ子ども達の教育支援

NPO法人多文化共生センター東京の枦木さんにお越し頂き、「在住外国人との共生 外国にルーツを持つ子どもたちの教育について」という題で講演授業をして頂きました。外国にルーツを持つ子ども達が不就学に陥る背景や高校進学率が低い実態を知ったうえで、日本の中学校に入れずにいる子ども達向けに、フリースクールという学びの場を設けて日本語や教科の学習を支援し、高校進学という目標実現をサポートする現場の取り組みを学びました。

5. SG生の研究発表

SG6期生は、各自作成したスライドを用いて、研究の背景やリサーチクエスチョンを示し、調査の進捗状況を報告しました。

研究発表は、発表する側だけでなく聴く側にとっても大切な学びの場となります。SG7期生たちは先輩の発表を聞いて積極的に質問し、活発な問答を展開しました。

6. レクリエーションとSGE

SGクラスの合宿は、学びの場だけでなく、相互理解の場でもあります。生徒主催のレクリエーションでは、先輩後輩がリラックスした雰囲気で会話しながら様々なゲームを楽しみました。SGE(構成的グループエンカウンター)の時間には、様々な話し合いを通じて、親和的なクラスになるための自己理解と他者理解を深めました。

以下、生徒たちの声です。

この合宿は私にとって、とても刺激があり実りの多いものになりました。まず、このような状況下の中、合宿に行かせてもらえたことに感謝したいです。先生方、ホテルの方、講師の方、保護者など、たった1泊2日だけれど色々な方が関係してくださったことを感じました。そして、講師の方からのお話は全部で3つ聞けて、先輩方のプレゼンも聞けて、情報量的には頭がパンクしていました。でも、そのような体験を今までにしてこなかったのですごく新鮮で、行けてよかったと達成感を感じました。今後はこの経験を生かし、さらに広い視野で物事を見て、色々な人の立場になって考えていこうと思います。来年の夏には私たちがプレゼンをする側になるので、プレゼン力をこの一年で身につけ、自分も相手も納得できるプレゼンをしていきたいです。(SG7期生 中脇さん)

今回の合宿は普段のSGの活動では経験できないことがたくさんありました。例えば、ミャンマーについて考えたり、後輩と交流したりです。もし、コロナ禍でなかったらタイ研修に参加していたため、このようなことは体験できなかったと思います。そのため、以前先輩でのお話でもあったように、”コロナ禍だからこそ”ということを身をもって感じることができました。 また、勉強面だけでなく、人として大切なこともこの二日間で学びました。自分の思いを口に出すことにより、自己理解を深めることができ、相手のこともきちんと考えることができました。 これらを踏まえて私は、このような体験を合宿だけで終わらせず、モットーとしてずっと意識していきたいと思います。絶対と決めつけるのではなく、多面的・相対的に考えていきたいです。(SG6期生 島﨑さん)

合宿で学んだことは、今後の学校生活において必ず生きてきます。一つ一つの経験を大事にするSG生であってほしいですね。