高2SGコース10期生は、タイでフィールドワークの旅をしました。生徒が書いた旅の記録をお届けします。
〜チェンマイでの学びと出会い〜
7月2日、SGコースの生徒26名が成田空港からタイ・チェンマイへと旅立ちました。10日間にわたる海外研修のスタートです。今回は、渡航直後の7月2日から5日までの様子をお届けします!
■ 7月3日(水)
この日は、チェンマイ大学を訪問し、タイ語の講義や少数民族に関する授業を受けました。タイ語の授業では、日常的な挨拶の仕方だけでなく、手を合わせる高さによって敬意の度合いが変わるなどの、文化的背景を学びました。
続いて、CLL では、タイでロングステイをしている日本人の方々からお話を伺いました。印象的だったのは、第二次世界大戦の「インパール作戦」に関連して、チェンマイが戦略的に重要な場所だったという話です。また、タイでは年齢に関係なく、組織運営や役職を若い人にも任せる文化があり、日本との違いを感じました。
チェンマイ大学の学生の多くが制服を着用していたことにも驚かされました。メモの取り方など、学びに対する姿勢にも刺激を受けました。
■ 7月4日(木)
この日は、チェンマイのレジナシェリー女子校を訪れ、日本語学科の生徒たちと交流しました。
朝は全校生徒の前で挨拶を行い、その後、レジナの生徒による伝統舞踊を鑑賞。私たちもドラえもんなど日本の音楽に合わせたダンスを披露しました。また、日本の遊び(椅子取りゲーム、ハンカチ落とし、だるまさんがころんだ)を一緒に楽しみました。
午後には、タイの伝統衣装の試着や、ビーズを使ったブレスレット作り、タイ語での名前書きなど、文化体験をレジナの生徒と楽しみ、キャンパス内を一緒に歩きながら、言葉や国籍を超えて忘れられない思い出を作ることが出来ました。
別れのときには、涙ぐむ生徒もおり、ハグを交わす姿も見られました。日本のことを大好きだと言ってくれる生徒が多く、とても嬉しく温かい気持ちになりました。
■ 7月5日(金)
この日は、環境問題と地域経済に関する学びを深めました。
午前中は、グリーンロードというリサイクル団体を訪問し、廃プラスチックの回収・再利用の仕組みについて学び、実際に体験させていただきました。色ごとに細かく分別したり、プラスチックを3種類に分けたりと、原料として再加工したりと、資源を無駄にしない取り組みに感銘を受けました。リサイクルという考えではなく、一番に処理という選択をとる私たちの生活を見直すきっかけとなりました。
午後は、アカアマコーヒーを訪問。少数民族アカ族の方々が運営するこのカフェでは、持続可能な農業とアカ族の村のコミュニティの在り方について学びました。自分たちの文化や知識を活かしてコーヒー生産や販売を行うことで、若者が地元に戻って働ける環境を整えているそうです。
その後、ショッピングモールではタイパンツを買ったり、現地ならではのお店や、日系ブランドのタイ向けマーケティングの違いを観察するなど、ビジネス的な視点でも学びがありました。
今回の研修では、ただ観光するのではなく、現地の人々や文化と深く関わりながら、多様な価値観や課題を肌で感じることができています。この続きはまた次回のチェンライ編でお伝えします!