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SG7-8期生 アジア学院にて冬合宿

SG7期生8期生計29名は、2022年12月20日(火)~22日(木)、栃木県那須塩原市のアジア学院にて冬合宿を行いました。

アジア学院は、「That We May Live Together(共に生きるために)」をモットーに、アジア・アフリカ・太平洋諸国の農村地域から学生を招いて農村指導者を育成している学校です。SGクラスでは、実践的な課題発見/課題解決力の向上や自然に触れることでの気づきを得ることに加えて、仲間や先輩後輩と協働することで自己理解と他者理解を深めるために、例年アジア学院で冬合宿をしています。

今年も実に様々なことを学びましたが、特に「サーバントリーダーシップ」に関する学びが大変印象的でした。未来を担う若者達がどのようなリーダーシップの資質を養うか。この問いに対して、組織を思い通りにコントロールする支配型リーダーではなく、皆を後押しする奉仕型リーダーすなわちサーバントリーダーこそが次世代のリーダーの姿であることがよく分かりました。

生徒達はサーバントリーダーシップの考え方を教わったうえで、それを早速実践するために、アジア学院の畑で野菜を収穫して、その食材を使ったレシピを考えて夕食作りの活動を行いました。約60名分の夕食を時間までに用意するために、7つのグループに分かれて対話と協働を重ねて、皆が生き生きと活動していました。

以下、生徒達がこの合宿を振り返って得た気づきの文章です。

  • 今回は前回の合宿に比べて、人との交流が多いとても充実した合宿になったのではないかと感じます。 私は「リーダーになる」という2年生の目標を掲げていたこともあって、今回のサーバントリーダーシップのお話はすごく印象に残りました。「自分のことを自分で一番理解する」など自分に足りていない部分が多く、驚かされ、リーダーをするしないに関わらず、リーダーを支えていく面でもとても重要なことだと感じました。 そして、今後の私の抱負は「仲間を知り、己を理解する」というものです。 仲間をただ知っているだけでは、本当にチームを知っていることにはならない。これからは「自分」という存在も見ていくということを大切にしていきたいです。(高1 石井さん)
  • 私は高校3年間で、SG8が成長できることを本当に楽しみにしていますし、自分もできることがあったら、全部全力で行いたいです。そのためにも、これからの第1歩として、今回のアジア学院で学んだ、サーバントリーダーを意識して学校生活を送っていきたいです。この合宿を通して、自分が今後どのような人になりたいか、SGでどのような活動を行いたかをかなり明確にできたと思います。もちろん、これだけで絞り込みすぎないように気をつけますが、 これからの課題研究に是非取り入れていきたいです。(高1 植村さん)
  • 一番大きな気づきは、合宿の最初に目標にしていた通り、「食の大切さ」についてです。食は、作ることも、食べることも、人の生活と心を豊かにしてくれるものなのだと改めて感じました。グループメンバーと試行錯誤しながら一つの料理を完成させ、それを周りの人に食べてもらうということは、味と安全性に責任を持たないといけないために不安を持ったり、大変だったりする反面、楽しかったり、嬉しかったり、誇らしかったりします。食を巡って、多くのことを感じることができるのだと実感しました。 今回の合宿を振り返ってこれから実践していきたいことは、自分の考えや周りの人の意見を感覚で受け取り過ぎず、きちんと言語化し、それを共有することができるように整理することです。これは、サーバントリーダーシップについて学んでこれから実践していきたいと思ったことです。そして、これを実践するために、SGの合宿やタイフィールドワークで行っていたように、1日の振り返りの時間をきちんと持とうと思っています。1日を振り返るということは、1日をどのように意味づけるかということにつながっているし、次の計画や目標を立てるのにもとても役立ちます。それに加えて、言語化して残しておくことで、後で簡単に振り返られるため、忘れてもいいという余裕が生まれ、頭と心の中にスペースを作ることができます(これはある本に書かれていたことでもあります)。少々時間がかかったとしても、また、少しの時間しか取れなかったとしても、自分のためになる、将来役に立つと思いながら、毎日続けて行きたいと思います。(高2 宮下さん)

自然に触れながら、人として生きるうえで大切なことを学んだSGクラスの生徒たち。今後のさらなる成長が楽しみですね。