4月19~21日、ネイピア・ガールズ・ハイスクール(Napier Girls’ High School / NGHS)の生徒と先生方が来校し、本校生徒との交流を楽しみました。
ニュージーランドのホークスベイ地区にある私立女子校NGHSは、本校留学コースの留学先現地校の一つです。2013年には本校との間で姉妹校として提携協定を結びました。2014年からNGHSの生徒たち(全員が日本語を選択科目としています)は、Japan Trip(約10日間の修学旅行)のなかで本校生徒家庭に2泊3日のホームステイをするようになりました。その後、2016年、2018年と2年おきに本校に来校し、コロナ禍をはさんで今年は7年ぶりの再開となりました。今回は14名のNGHS生徒が来校し、ホストファミリーとして名乗りを上げてくれた本校生徒家庭(教員家庭も含め)が快く受け入れてくれました。
4月19日(土)午後、NGHS生徒14名と教員2名が本校に到着。初めてホストファミリー・ホストシスター(バディ)と対面し、二泊三日のホームステイが始まりました。翌4月20日(日)は、各家庭で計画を立てて、食事会をしたり、ドライブを楽しんだり、東京見学をしたり、それぞれファミリーと一緒に過ごしました。
4月21日(月)、本校生徒のバディと一緒に登校し、佼成女子での一日交流体験の日です。朝のスコレータイムにNGHS生徒14名を全校生徒が講堂で迎え、校長の歓迎挨拶、NGHS代表生徒のスピーチ(立派な日本語でした)、本校生徒会長のスピーチ、そしてNGHSを紹介するスライドショーに全校生徒は興味津々で見入っていました。
1時間目は、高校3年生留学コース生徒17名によるスクールツアー。昨年12月にNZ留学から帰国した生徒たちは、上達した英語で早速NGHSの生徒たちと楽しそうにおしゃべりしながら、校内の施設を案内しました。
2~4時間目は、バディと一緒にそれぞれのクラスの授業(中学2年に3人、中学3年に3人、高校1年に1人、高校2年に3人、高校3年に4人)に分かれて参加しました。必死に古典の授業を受けたり、数学の問題を解いたりしましたが、難しい日本語で果たしてどこまで理解できたことやら…。それでも、NZとは違う日本の学校の授業を受けたことは貴重な体験となったことでしょう。
待ちに待ったお昼休み。ホストファミリーが作ってくれたお弁当をバディと一緒においしくいただきました。バディのお友達も加わり、新しくなったグローバルセンター(今年3月に改装)の部屋は大いににぎわいました。
昼食が済んだあとは、午後の「茶道実習」に参加するため、NGHSの制服から純和風の装いに着替えます。ホストファミリーから用意された色とりどりの浴衣、初めて着る浴衣は袖を通すだけでも一苦労でしたが、有志でお手伝いして下さった本校生徒の保護者の方々の手助けで、何とか着付けることができました。
5~6時間目は、NGHS生徒たちだけで初めての「茶道実習」です。お香のたかれた茶道室、畳の部屋へ浴衣姿で緊張気味に入っていきました。慣れない正座の姿勢を我慢して、一人ひとりに出される和菓子をいただき、お茶の先生が点てる抹茶を緊張した面持ちでいただきました。お茶の先生から、「どうぞ、楽に」という言葉がかかると早速足を崩した時のホッとした表情がなんとも嬉しそう…。普段の観光旅行では味わえない貴重な経験でした。
一日交流もいよいよ「お別れセレモニー」を迎えることになりました。平日にもかかわらず、ホストファミリーをして下さった保護者の方も何人か見えるなか、NGHS生徒からの感謝のスピーチ、本校バディ代表の挨拶のあと、校長より記念品贈呈、またNGHSの先生からも記念品を学校にいただきました。そして最後はNGHSの14人によるコーラス「(感謝と絆をうたった)マオリの歌」が披露され、記念の集合写真を撮って解散となりました。
ところが、ロビー玄関までお見送りした際、両校生徒たちは互いに別れを惜しみ、涙のハグでなかなか離れようとしません。わずか二泊三日のホームステイでしたが、濃厚な時間をホストファミリーと過ごし、バディとの心からの絆を深めることができた三日間だったことがその姿から改めて伺うことができたシーンでした。
Napier Girls’ High Schoolの生徒と先生方、ホストファミリーの本校生徒と保護者の皆様方、本当にありがとうございました!