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SG10期生 タイ研修レポート④

高2SGコース10期生は、タイでフィールドワークの旅をしました。生徒が書いた旅の記録をお届けします。


〜チェンライ編〜

▪︎7月8日 (火)

タイフィールドワーク7日目。ホームステイしていたヒンラートナイ村から出発し、ボゲット先生の講義を聞くために北部のチェンライに向かいました。

ボゲット先生の講義では第二次世界大戦・太平洋戦争中に日本軍がビルマ・インド侵攻作戦のために建設したタイとビルマを結ぶ鉄道、泰緬鉄道について学びました。講義を通して、戦時下で多くの命が犠牲となった歴史や、日本軍の戦争政策・社会構造について学びました。また、記録に残ることのなかった人々の存在から、「戦後の平和」がすべての人に等しく訪れたわけではない現実にも気づかされました。過去を正しく知ることは、今を生きる私たちが平和の意味を見つめ直すうえで重要であり、学び続ける責任があると実感しました。

▪︎7月9日 (水)

8日目にはホテルのバイキングで朝ごはんを楽しんだ後、国境から約30分のところにあるクルーナーム財団に行きました。

クルーナーム財団の講義では、無国籍や虐待、貧困といった厳しい環境に置かれた子どもたちに対し、教育や心のケアを通じた支援が行われていることを学びました。「救う」のではなく「共に育つ」という姿勢のもと、信頼関係や社会的スキルを育む支援が印象的でした。支援を受けた子どもたちがやがて支える側へと成長していく循環には、大きな希望が感じられました。子どもたち一人ひとりの未来を守るために、私たちができることについて考えるきっかけとなりました。

その後タイ、ミャンマー、ラオスが隣接する国境(ゴールデントライアングル)を見に行きました。そしてメーサイで有名なお寺を訪問し、タイの最北部まで行きました。

多くの生徒が人生初の国境に目を輝かせていました。スカイウォークでは国境地帯を一望しました、その後寺院に入らせていただき多くの豪華装飾が施されたタイの像を見ました。どれも息を呑むような美しさで威厳を感じました。また、タイ最北端であるミャンマーとタイを繋ぐ橋付近にも足を踏み入れました。


戦後80年という節目の年にタイを訪れ、その歴史と現在について学んだSG生たち。これからもたくさんの問いと気づきを見出し、学び続けていくことでしょう。