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SGクラス 那須のアジア学院で<食べ物といのち>をテーマに合宿

SG4と5期生は、12月17日(火)から2泊3日の日程で、那須塩原市にあるアジア学院にて合同冬合宿を行いました。
 

アジア学院は、「1973年の創立以来アジア、アフリカ、太平洋諸国の農村地域から、その土地に根を張り、その土地の人々と共に働く“草の根”の農村指導者(Rural Leader)を学生として招き、栃木県西那須野のキャンパスにて、国籍、宗教、民族、習慣、価値観等の違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びを行っている学校」(同学院ホームページより引用)です。

 
一昨年来、SGクラスの高校1年生と2年生の冬合宿でお世話になっています。今回は、現地スタッフの方にガイドをして頂きながら、〈いのちと平和〉を支える「たべもの」についての体験学習をしてきました。
 
農作業や家畜のお世話をする中で、私たちが普段口にしている「たべもの」がどのような形で育っているのかを見つめ、食べ物の一つ一つが「いのち」であることを学びました。また、都市部での生活がどれだけ多くの食べ物によって成り立ち、どれだけ廃棄されているのかなど、社会的背景に思考を広げることができました。
 

以下、生徒達がこの合宿を振り返って得た気づきの文章です。


◆私たちは普段、沢山の命をいただいている。しかも、動物からしたらそれは決して望んでいるものではない。ほとんどの動物は過酷な環境で育てられる。世の中にはオスとして生まれた鶏の子どもをシュレッダーに入れしまう養鶏場もある。そんな残酷な背景がたくさんあるため、ビーガンの人たちの気持ちも少しわかる。しかし、それだけでは問題は解決しないと思う。たとえ、私や周りの人がそれらの食品を食べるのをやめたとしても、現状は解決しない。私たちも食べるのに困ることが出てくると思う。だとすれば、出来るだけ多くの人にこの現状を知ってもらうことが大切なのではないか。私たちにとって1番大切なのは、そこから生まれた罪悪感と感謝だと思う。(SG4期生 佐藤さん)

◆今回の合宿ではたくさんのことにチャレンジすることができました。特に意識していたのが、話や情報を受け取ってから自分の中できちんと処理して疑問を持つことです。今までとは違い、探求の目的を自分から探っていくというのは容易なことではありませんでした。これを可能にするために一番重要だと感じたのは、当たり前のことですが「話を良く聞くこと」です。話を良く聞き、重要だと思ったことを素早くメモする力を身につけたいと思いました。また、何に対しても興味を持つことも同様に重要です。自分の研究テーマではないからと言って興味を示さないのではなく、いろんな方面にアンテナをはって知識を増やし、様々に関連づけて考える力も身につけたいです。(SG5期生 吉見さん)


農業・牧畜体験を通した課題発見の場、英語を活用した留学生との交流の場など、様々な意義を合わせ持つアジア学院での生活を通して、生徒たちはまた一歩成長しました。この経験を活かして、来年度高校2年生はタイフィールドワークに、高校3年生はロンドン大学研修にそれぞれ力強く取り組んでいきます。
今後もSG4,5期生の活躍にご期待ください!