2月13日(土)、青山学院大学地球社会共生学部(GSC)学生連合、長野県上田高校、本校SGクラスの高大3校が連携し、初の合同研究発表会「STUDENT WORKSHOP」を開催しました。
コロナ禍により各校さまざまな行事が中止に追い込まれている中、withコロナ時代の利点を生かし、所在地域や公立私立の枠を越えてオンラインでつながり、新たな企画を実現することができました。
参加した高校生は、上田高校と本校SGクラスで課題研究を進めている2年生、計28名です。7つのグループに分かれて、自分の課題研究を10分間プレゼンテーションしました。各グループに青山学院大学地球社会共生学部の教授や両校教員が講師役として加わり、
GSC学生連合の大学生によるファシリテーションのもと、高校生のプレゼンに対する質疑や議論を行い、新たな知見を共有しました。
以下、SG生たちの声です。
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自分の研究に関して頂いたご意見やご助言はもちろん、上田高校のみなさんの研究発表や質疑からもたくさんの学びを得ることができました。大学の教授から文献をご紹介いただき、発表会後に調べてあらすじを読んだところ非常に興味深く、早速購入しました。届いたらすぐに読んでみようと思っています。「民族同士の比較は難しい」というご指摘をいただきましたが、アイヌ民族を軸に、カレン族やマオリ族など他の民族が異なるバックグラウンドや特色を持つことを理解したうえで研究に活かせないか、難しい課題に挑戦していきたいです。(吉見さん)
先行研究における研究者の基本情報を説明することや、結論のオリジナリティを出すことなど、普段の学校生活では得難いご指摘を発表会の中で頂いたおかげで、現在進めている研究が研究らしくなってきました。特に、結論へのご指摘に関して、インドでの問題が様々な社会背景や課題と結びついており、明確な結論を出すことができず悩んでいたのですが、徹底的に文献調査を行うという解決への糸口をご助言してくださったおかげで研究の道筋が見えてきました。(篠原さん)
このような企画に参加するのは今回が初めてで、とても緊張しましたが、貴重な体験ができました。他の高校の学生の皆さんの課題研究テーマや内容も聞くことができ、また質疑応答を通じて多くの気づきや学びがありました。私は社会問題化されている女性の活躍に強い興味関心があり、1年生のころから試行錯誤を重ねながら研究を続けてきました。論文を書くのは初めてで、調査内容や纏め方に確信が持てず、これでいいのだろうか?と悩み続けてきましたが、今回このような形で発表できたこと、良かった点、改善すべき点についてアドバイスをいただけたことが、とてもためになり、励みとなりました。(佐藤さん)
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SGクラス5期生はタイやロンドンへの渡航が中止となり、もどかしい思いを重ねてきました。しかし、この日は皆いきいきとした表情で、普段お話する機会のない大学の先生や学生、遠方の高校生との対話を楽しんでいました。
これもひとえに関係者のご尽力のお蔭様であり、特にGSC学生連合の皆さんの細やかな調整なしには成功裏に終えることはできなかったでしょう。
青山学院大学地球社会共生学部の皆さん、上田高校の皆さん、本当にありがとうございました。