スーパーグローバルクラス5期生は、5月6日~28日の3週間半にわたり、ロンドン大学SOAS校によるオンライン研修を受講しています。
本来であれば、4-5月にかけてロンドンでホームステイをしながらロンドン大学に通い、英語の論文作成を行う予定であった高3SG生たち。コロナ禍により英国への渡航は中止となりましたが、その代替措置として今年もロンドン大学のご協力を得て本格的なオンライン研修が実現しました。研修期間中の平日夕方16~18時(英国時間8~10時)に、ロンドン在住の教授陣のご自宅と本校マルチメディア室をオンラインで結び、ライブの講義をして頂いています。
スタートから1週間が経ちましたが、SG生13名は毎日明るく真剣にオンライン講義に取り組んでいます。開講直後から様々な講義やディスカッションに取り組み、2週目からは英語論文を段階的に作成するための自主課題も出され、生徒達はとても忙しく過ごしています。
以下、生徒達の声です。
「キャサリン教授が事前にディスカッション用に用意してくださる質問内容は、今まで考えたこともなかったようなトピックを多く含み、かつハイレベルなため、頭は常にフル回転状態でした。このような授業に対処するためには、日頃からアンテナを高く持ち多様なことに興味を持つことと、物事を立体的に捉える癖をつける必要性を感じました。批判精神を持ち懐疑的な視点から物事を考えることが、新たな観点を持つことを可能にし、豊かな思考力を養うことができると思います。そのため、今後は新聞やニュースをなんとなく聞き流すのではなく、経緯・問題・解決策などを自分なりに考えていきたいと思います。」(佐藤さん)
「日本とイギリスでの授業の仕方、スタンス、考え方の相違点を学ぶことができました。英語のみを使う授業は高校1,2年の英語の授業でも経験しましたが、実際にイギリスのスタイルのレクチャーを受け、根本からの考え方を学ぶことによって、今までとは一味違う感覚を味わうことができました。特に2日目の英語論文の構造についての講義が印象に残っています。もちろん日本語論文をそのまま英訳すれば良いとは考えていませんでしたが、構造に関しては当たり前のように日本語と同じだろうと思っていました。しかし意外だったのは、論文の構造にもその国ならではの考え方や人格が関わっているという点です。論文の書き方でさえも文化や考え方が関わっていることに驚いたのと同時に、改めてこの先英語での論文作成は大変だろうなという兆候が見えた第1週でした。」(吉見さん)
まだ始まったばかりのオンライン研修ですが、SG生たちは早くも知的な成長を見せています。ロンドン大学の教授陣の親身なご指導に、心から感謝致します。